ルアーフィッシングは釣り人が、偽物のエサである疑似餌を本物のエサに見せかけて魚をだまして喰いつかせ釣る行為ですが、いかに本物に見せるかが重要で、どうしたら騙しやすいかを考える必要があります。
バスを騙すには
エサは本当に釣れるのか?
皆さんはバスをエサで釣ったことはありますか?私はあります。
私の場合は中学生や高校生の頃にたまにエサでバスを釣っていました。当時使用していたのは、釣具屋さんで購入してきたミミズや現場調達のバッタやトンボなどの昆虫、他にはタナゴやオイカワなどの小魚も使った事があります。
バス釣りはルアーフィッシングだからエサを使っちゃいけない!なんていう方も居るでしょうが、私は楽しみ方は人それぞれだと思うので何とも思いません。バス釣りをエサだけでやっている方には、もっと楽しい釣り方があるのにもったいないなーとは思いますけどね。
話を戻しますと、エサでバスが釣れるかと言うと、当然釣れます。わたしのガイドのゲスト様に中には今でもたまにエサでバスを釣っていると言う方がいました。話を聞くと、エビやドジョウやミミズを使うらしいのですが、やはりエビはめちゃくちゃ釣れるらしいです(笑)。
エサとルアーの違い
エサがなぜそんなに釣れるのか?それを真似ることがルアーフィッシングですが、活きているエサを人工物であるルアー表現するのには限界があります。それを様々な角度から追及しているので各ルアーには様々な特徴があります。
簡単に思いつくところで言うと、エサの動き(波動)・匂い・色など。実際にルアーで表現が出来ているのでしょうか?
動きはルアーの形で、匂いはフォーミュラーで、色は結構難しい要素で、実際にバスからどう見えているのかが関わってくるのですが、エサに似せたカラーはたくさんあります。
以上のようにルアーをエサに似せる事は様々な方法で存在しています。例えば極端な話ですが、桧原湖のメインベイトになるワカサギを捕まえて、そのワカサギから型を取り、3Dペイントを施してワカサギカラーを作り、生のワカサギのエキスを付着させたらすごく釣れるルアーが完成!?
しかし、こうなってしまうと、果たしてそれはルアーフィッシングなのか?そこまでするならエサを使えばいいじゃないか…と思ってしまいます。
エサに酷似させたルアーではなくある程度形が似ていたり、似たような波動が出るルアーを使ってバスを騙すから面白いのだと思います。その些細な違いを釣り人が無数のルアー達からセレクトして動かすことで他人との差も生まれるのがルアーフィッシングの楽しいところだと思います。
ルアーが見切られるのはなぜか?
ルアーを泳がせていて、バスがギリギリまで迫ってきてバイト!と言う直前に反転して戻っていく事は多くの方は経験してことがあると思います。いわゆる見切られたという状態ですが、それでは、なぜ見切られてしまうのか?それは、バスがエサかなー?と思いながら寄ってきて補食の直前に何かしらの理由でエサではないと気づいてしまうからです。
ルアーに付属するものが邪魔
ルアーが見切られる要因は、ルアーそのもののカラーであったり動きであったりもしますが、それ以外には、ライン・フック・シンカー・があります。これらがバスに対して違和感を与えてしまって見切られる原因となるのです。つまり、ライン・フック・シンカーは無い方がバスは喰いついてきます!?しかし、これらが無くては釣りではないので、極力その存在を薄くする方法はあります。
ライン
前回、前々回とラインについて書いてきましたが、魚にとってはラインの存在は大きいです。バスからラインは見えているのか?と言う質問は釣具店スタッフの頃から良く効かれていましたし、ガイドのゲスト様にも聞かれますが、私の答えは、「見えていない」です。人によって全然違う答えになるこの問題ですが、私はバスの目でラインははっきり認識されていないと思っています。しかし、ラインを嫌がるのはよくある事で、可能性として考えているのは、ラインが光を反射してキラキラ光るのでその光をバスが嫌がっていることと、ラインが水を受けていることで魚の側線がそれを感じている為にラインの存在を認識しているのではないかと思っています。つまり、魚にラインの存在はっきりさせない方法は細いラインを使う事です。細いラインにするとバスが良く釣れる要因の一つでもあると思います。
ちなみに、虫ルアーでよくチョウチンが釣れると言いますが、ラインの存在の大きさも関わっていることが分かりますね。
フック
フックの存在を消す方法ですが、単純に小さくすることを考えがちですが、フックを小さくするのは良くないのでやめた方が良いです。ルアーに合ったフックサイズが一番いいです。
ではどうやってフックの存在を消すのか?ハードルアーではフェザーフックやティンセルの着いたフックがあると思いますが、あれはフックの存在をカモフラージュする効果もあります。他には艶消しのフックが売られていると思いますが、艶消しのフックは光の反射を抑えるために有効です。スモールマウス用の極小のマス針も艶消しのモノがあるのでなるべくバスからフックの存在消した方が良いです。
ちなみに私は、今シーズンの新製品でエンジン社のスーペリオを使っています。
シンカー
ワームの釣りにおいてシンカーが無い方が釣れるのは体験したことがある方は多いと思います…ノーシンカーです。ノーシンカーは良く釣れますよね。それと、軽いシンカーの方が釣れることも多いです。バスが喰った後に違和感を与えにくいのが軽いシンカー、逆にノーシンカーが釣れる理由でもありますね。違和感を与えずにナチュラルにルアーが動くノーシンカーや軽めのシンカーはよく釣れます。状況によっては逆に重くなきゃ釣れない事もありますが、それは状況に合わせた釣りをしていくバス釣りの楽しいところでもあります。
シンカーのカラーについてもフックと同様にキラキラしたシンカーを嫌がる時もあるので艶消しのシンカーを試してみるといいと思います。
ダウンショットや、キャロのようにルアーからシンカーまでの距離があるようなリグでも意外とバスには光の反射が気になるようです。
とは言え、あまり神経質になる必要はないのですが、タフっている状況などではこういった些細な違いで釣果が変わってきます。
細部まで拘ると楽しいタックルセッティング
ラインやフックやシンカーと言った細かなタックルは釣り人それそれで様々なバランスがあってそのルアーに対しての個人のベストセッティングがあると思います。私もそうで、艶消しのフックやシンカーだけを使うわけではなく、適材適所で無数にある中から使い分けています。
こういった考え方や楽しみ方があるという事を伝えたく、考えるきっかけになったらと思って書いていますので、是非釣具屋さんに行った際はフックやシンカーを今まで以上にいろいろとみてみるといいと思います。特にフックは楽しいですよ。
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