前回のブログでは状況に合わせたラインの太さについて書きましたが、それでは、桧原湖では何ポンドのラインを使えばいいのでしょうか?
桧原湖におけるラインの太さは?
桧原湖はストラクチャーが極端に多い湖ではありません。ラインを少し太くした方が良いのは、レイダウンや立ち木を釣る時くらいかな?それ以外は基本的に細くても大丈夫です。
スピニングの場合は
ガイドのゲスト様にはあらかじめ桧原湖の状況とタックルについてお伝えして持ってきてもらうのですが、スピニングでのワームの釣りに関しては基本的にフロロカーボンの2.5lbか3lbを準備してもらっていました。
そうは言ってもシーズンを通して3lbがメインでしたが、3lbに対しては2通りの意見があって、3lbは細いけれど切れないのか?と言うのと、3lbは太くないか?と言うのです。
前回書いたように3lbは細くありませんし簡単には切れません。3lb=約1.36㎏なので、たとえ1500gのスモールが掛かったとしても桧原湖で使うような柔らかいスピニングロッドでしっかりドラグを使えば難なくキャッチ出来ます(立ち木等に絡まれない限り)。そうは言ってもアベレージは500g~700gくらいなので安心してやり取りが出来ます。
3lbを太いのではないかと言う方は2lbや2.5lbをメインで使っている方々なのですが、多くの場合ドラグがズルズル…もちろん細いラインなのでドラグをキツく締めていてはラインブレイクしてしまいます。しかし、必要以上に緩い為、アワセも効いていないのではないかと思うほどでバラシも多くなります。なぜそんなにドラグが緩いのかを聞いてみたことがあるのですが、その方は動画でプロがやっていたのを見たと言っていました。確かに『桧原湖=ドラグズルズル』のイメージがあるかと思いますが、実際はそんなにズルズルではなく、魚のサイズに合わせて調整もしています。
私の場合はドラグはキツめにセットしておいてフッキングが決まってからドラグを調整しているのでフッキング率は上がるし、バラシもラインブレイクもほとんどしません。
3lbをすすめる理由
なぜ私が3lbを進めるのかと言うと、『3lbで魚が釣れるから!』。
なるほど!と思う方はいますかね?
『3lbで釣れるから』とは、どういうことかと言いますと、魚釣りにおいてラインの存在は極力なくした方が魚が釣れます。つまり、細ければ細いほど多くの魚が釣れるという事です。
私も以前、フロロの1lbや1.5lbを使っていました。よく釣れるのは確かでバイト数も極端に増えました。しかし、それにはリスクも伴うのは簡単に想像できます。ラインブレイクの可能性が極端に上がり、ファイト時間も長くなるので魚へのダメージが増加します。さらに、ラインへのダメージも大きいのでラインの巻替え頻度も極端に上がってしまします。
リスクと効率とストレスを考えると、細いラインじゃなきゃ釣れない魚よりも、太いラインでも釣れる魚を釣ればいいのだという結論になりました。
つまり、細いラインを使わなくても釣れる!という事。
3lbで釣れるなら3lbでやるのが楽という事です。(笑)
じゃあ4lbは?と思うかもしれませんが、4lbになると極端に飛距離と操作性が落ちるので3lbを私はおすすめしています。
細いラインを使うとき
ガイドでは2.5lbも用意してもらうことがありますが、そのタイミングは、秋以降です。
何故かというと、釣っている水深が深くなるためです。例えば、水深10mに1.3gのダウンショットを沈めるのには3lbでは水の抵抗が大きいのでなかなか沈まずかなりストレスになります…早く沈められて操作性が高いのが細いラインなので、秋になると細いラインを使います。強度以外でもラインの使い分けをしているという事です。
ベイトの場合は
ベイトの場合でも基本的には考え方が同じですが、桧原湖で使用頻度が高いフットボールジグのラインについて聞かれることが多いのでご紹介します。
フットボールジグのラインは?
今シーズンの桧原湖では例年ほど爆発しなかったフットボールジグですが、近年は外せない釣りの一つになっています。桧原湖でのフットボールジグを使うポイントですが、私の場合は、急深のバンク・フラット・ハンプ・立ち木・ウィード周り等々、かなりいろいろなシチュエーションで使用しています。上記のポイントで釣りをする際、立ち木以外はラインにダメージが掛かる事は少ないですので、ラインは細くてOK!ということは、タックルバランスでラインの太さを決めていきます。フットボールジグに使用するロッドはM~MHクラスのロッドがメインとなるので8lb~が無難ですね。太くても14lbくらいかな?私は8lb~10lbのラインを使っています。
ちなみに、フットボールジグ自体のウエイトは7g~14gを使用することが多いです。ジグのウエイトだけでなくラインの太さでもフォールスピードがコントロールが出来るので試してみるのも面白いですよ。早く沈めたければラインを8lbにするとか、重いジグを使うとかです。
ラインについて
ラインのことについてもいろいろと考える事が出来て、人それぞれで奥が深く楽しめるのもバス釣りの良いところだと思います。
ちなみに、ラインメーカーも各社特性があります。根ズレに強いメーカーやカラーラインが得意なメーカー・PEラインが強いメーカー・柔らかいラインを作るメーカー・硬いラインを作るメーカー等々。好みのラインをもう一度探してみても良いでしょうし、使うルアーやフィールドによってラインを変えてみるのも良いと思います。
どんな釣りよりも楽しみ方のバリエーションが多いのがバス釣りの魅力ですが、いろいろと考えすぎて訳が分からなくなったらシンプルに考えるのが一番です。
自分が毎釣行満足できるようにすることを最優先に考えて楽しみましょう。
※前回と今回のブログで使用した写真のラインはラインシステム社のバス用のラインです。ラインシステム社契約プロの白鳥ネンイチプロより写真を提供して頂きました。気になった方はラインシステム社のホームページをご覧ください。(私も今シーズン使用していました。)
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